6月19日に都道府県をまたいだ移動の自粛要請が全国で全面的に解除された日本。一方、マリアナでは、島と島の移動規制はどうなっているのでしょうか。サイパンからお隣のテニアン島、ロタ島をつなぐ島間フライトを運航しているスターマリアナス航空(Star Marianas Air)。その公式Facebookで発信された情報を元に、運航状況をまとめました。
4月は物資輸送・緊急搬送を除く全便運休
3月17日、外出禁止令を含む知事令が緊急発令された北マリアナ諸島。それを受け、スターマリアナス航空は、島から島への感染拡大防止と、顧客・クルーの安全を第一優先事項として、4月3日以降のフライトをキャンセルし、一定期間運休することを4月1日に発表しました。
島間を結ぶ交通手段は、一手にスターマリアナス航空のフライトが担っていたため、島民たちは各島に留まらざるをえない状況となりましたが、その甲斐あって、6月30日現在、テニアン島、ロタ島では新型コロナウイルスの感染者は一人もでていません。
一般乗客向けは全便運休となりましたが、島民にとってスターマリアナス便はライフラインでもあり、物資を輸送するためのカーゴ便や緊急性の高い患者をサイパンやグアムの病院へ搬送する便は継続運航し、人々の生活を守っていました。
島民の期待に応え、5月22日より2路線で運航再開
サイパンで初の感染者が確認されたのは3月のことですが、その後、爆発的な感染拡大は一切見られず、5月にはユナイテッド航空のサイパンーグアム路線が一部再開されました。4月末から始まったPCR検査をドライブスルー方式で実施するコミュニティテストでも島民から陽性反応が出る件数は少なく、政府は感染の脅威度を引き下げる方針を発表。
そうした中、島民からは運航再開を期待する声が次第に多くなり、スターマリアナス航空は島民の意見を募るアンケートを実施。関係機関とも調整の末、5月22日、1ヵ月半の運休を経て運航再開することを決定したのです。
再開されたのは、サイパン―テニアンとサイパン―ロタの2路線。間引き運航ではありますが次第に本数も増え、現在、下記のとおり運航されています。
搭乗時に必要なこと
サイパン、テニアン、ロタの島間を移動する場合、新型コロナウイルス感染の検査結果は不要です(6月30日現在)。健康診断証明書の提出を必要とするという、誤った情報が第三者SNS等で投稿されましたが必要ありません。ただし、発熱や咳など体調が悪い場合は搭乗を控える必要があります。搭乗時はマスクを必ず着用し、狭い機内での会話は必要最低限にしましょう。スターマリアナス航空では、フライトの度に機内を消毒し、感染防止に努めています。※搭乗時の条件や規則は随時変更される可能性があります。
サイパンからテニアンは約15分、ロタへは約30分のフライトです。主な機材は6-7人定員の小型プロペラ機で、操縦士の隣の席は目の前に副操縦士用の操縦桿があり、まるでパイロットになった気分を味わうことができます。
機上からみる緑いっぱいの島影や海の美しさは言葉にならないほどで、運が良いときは虹が出たり、美しい夕日を眺めることもできたり。島への移動手段でありながら、乗ること自体が一つのアクティビティのようなスターマリアナス航空。マリアナの空を今日も元気に飛んでいます。
Star Marianas Air 公式サイト:https://www.starmarianasair.com/passenger-flights
Star Marianas Air公式Facebook:https://www.facebook.com/StarMarianasAir
(2020年6月30日)
◆過去の記事を読む◆
少しずつ日常へ-外食が一部OKになりました!(6/15更新)
https://mymarianas.jp/clean-safe/20200615-2/
PCR検査、島の人口15%が完了(6/16更新)
https://mymarianas.jp/clean-safe/20200616-2/
「黄」から「青」へ-バー営業も開始(6/24更新)
https://mymarianas.jp/clean-safe/20200624-2/
◆カテゴリトップ◆
https://mymarianas.jp/clean-safe/