4月27日、北マリアナ政府は北マリアナ諸島の警戒レベルが4段階の内、もっとも警戒度が低いレベル1「通常の注意を払うように」に分類されたと発表しました。これは、米国務省がCDC(米国疾病予防管理センター)の健康勧告に合わせる方法で渡航警戒度のレベルを決めるように変更したことを受け、レベルが修正されたためです。
実際のところ、北マリアナ諸島内での感染者数は2020年3月28日以降、累計36人。島外からの渡航者の感染者数は累計132人、計168人(5月7日現在)。全米内では最も低いレベルの感染者数を維持しています。また徹底した感染予防策を実施して島内での感染を抑え込む一方、新型コロナウイルスワクチン接種も全島を挙げて進めています。
昨年12月にアメリカ本土から最初のワクチン便が到着。医療従事者、基礎疾患のある高齢者などを優先的にワクチン接種が開始され、これまでに島民計21,947人、接種対象者の52%が2回の接種を完了しています(5月21日現在)。
新ガイドライン発表、接種完了すれば屋外でのマスクは不要
またCDCは同じく4月末に新ガイドラインを発表。新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人は、特定の混雑した状況や場所を除き、屋外でのマスク着用義務が免除されることとなりました。屋内でもワクチン接種を完了した者同士が集まる場合は、マスク着用もソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保も不要です。アメリカの自治領である北マリアナ諸島でも同様にこの新ガイドラインが適用されています。
ただし、ワクチン接種が完了していない島民もいるため、感染予防のため今後も引き続き、3Ws (Wearing a mask=マスク着用 / Washing hands=手洗い / Watching a distance=距離の確保)を全島民に実施するよう北マリアナ政府は呼び掛けています。
※2021年5月7日時点で発表された接種状況の数値に一部誤りがあったため、2021年5月21日付けで修正、更新しています。