サイパンを代表する、人気の地形ポイント。116段の階段を上り下りしてエントリー＆エキジットする。地上に開いた巨大な穴の底に海とつながった天然プールがあり、さらにこのプールがホールで外洋につながっている。エントリーして真っ暗な洞窟内を移動すると、真っ青な海に差し込む幻想的な光が現れる。特に夏場の日差しの強いときは、光とブルーのグラデーションが美しい。外洋ではバラクーダ、ウミガメ、ナポレオンフィッシュなどに遭遇するほか、ヘルフリッチやフリソデエビなどのマクロ生物も多く見られる。

水深20ｍほどにある洞窟ポイント。中は暗いが、天井に開いた穴から太陽の光が差し込み、舞台のスポットライトのように下まで伸びて幻想的な美しさ。このスポットライト状の光がポイント名の由来。光の中に入って記念写真を撮るのが人気だが、太陽が真っ直ぐ入るのは、夏場の午前中だけという季節限定。ほかのダイバーのグループと順番を譲り合って、撮影を楽しみたい。洞窟の外洋も常時透明度40m以上と抜群の青さだ。

サイパンで随一の豪快な回遊魚＆大物狙いのポイント。海底の水深は40～70m以上あるが、水深約20mにある岩の上で､ギンガメアジやバラクーダ､ツムブリの群れがやって来るのを待つ。単体なら各種サメやナポレオンフィッシュ、マダトビエイなども期待できる。運が良ければ、イルカの群れに出会うことも。ただし、海況のいい夏場のわずかな時期にしか入れない。また時に強烈に、複雑に流れてしまうことがあるので注意。

緩やかなドロップオフ沿いに小さなトンネル状のアーチがある。トンネル内と棚上の浅い場所はマクロ生物が多く、ウミウシ、エビ・カニの仲間、レアな魚などが見つけられる。安全停止をする浅場のサンゴもきれいで、明るい水中が楽しめる。少し潮が流れているときは、「ウィングクレバス」から「ウィングアーチ」までドリフトで潜る場合も。ブイからブイのドリフトダイビングなので、初心者でも潜ることができる。

サイパン島の北側にある、夏（5～8月）のみの期間限定ポイント。ビーチ、ボートの両方からエントリー可能。ただし、ビーチはカレントが強い場合もあるので要注意。 ボートでアプローチする場合は、浅場、クレバス、アーチといろいろなコースが楽しめる。 浅場ではウミウシなどのマクロ生物が充実。クレバスでは大きな裂け目を進んで行ったり、アーチでは中をくぐったりと、冒険気分を味わえる。 沖側はドロップオフになっていて、大物や回遊魚との遭遇チャンスもある。

第二次世界大戦で使われた日本軍の飛行艇が沈んでいるポイント。コードネームから「エミリー」と呼ばれている。水深10mほどの真っ白な砂地に、大型飛行艇の残骸が残っており、その周辺を潜る。周囲には魚が多く、ロクセンスズメダイやベラの仲間が見られ、ホワイトチップが姿を見せることも。原型をわずかに留めている部分での写真撮影がオススメ。

全長120ｍほどの大きな貨物船が沈んでいて、魚たちのすみかになっている。アカヒメジやヨコシマクロダイ、ロクセンスズメダイが群れていて、マダラトビエイやサメ、カメなどの大物が見られることも多い。またハゼやウミウシの仲間などのマクロ生物も充実。水深も浅く、真っ白な明るい砂地に船が沈んでいるので、初心者から楽しめる。時にはサブマリンツアーの黄色い潜水艦に遭遇することも。冬は透明度が良くなるが、流れが出ることもあるので注意が必要。

ポイント名の「ランディングクラフト」とは、英語で上陸用舟艇のこと。その名の通り、戦時中に兵士が上陸するために使った小型船が、海底に沈んでいる。白い砂地とサンゴが見どころで、それを背景に泳ぐマダラトビエイの群れは壮観。多いときは70匹以上の群れになることも。深い方の船にはミズタマサンゴがたくさん付いていて、サイパンでは珍しいバブルコーラルシュリンプもすんでいる。

アウトリーフに水深16ｍから5ｍまでもの大きさの岩礁が続いている。岩礁の上部には、4ｍほどの大型のイカリが、チェーンを残したまま沈んでおり、ポイント名の由来となっている。周囲は真っ白な砂地で、アカエイやマダラエイの大群と遭遇することも。

ポイントの南側にはミドリイシ（エダサンゴ）、北側にはハマサンゴと、サイパンでもトップクラスといわれるサンゴ礁が広がっている。最大水深が10ｍ程度と浅く、太陽の日差しを浴びたサンゴを楽しめる、サイパンらしい気持ちのいいポイントだ。スズメダイの種類も豊富で、運がよければカメやエイと遭遇することも。

水深18mの砂地にアイスクリームのような形のパラオハマサンゴの根があることがポイント名の由来。１ダイブで回れるくらいの大きさの根に、アカヒメジ、ミナミハタタテダイの群れ､クマノミなどが住みついている。マダラトビエイのクリーニングステーションになっていて、頻繁に群れが見られるほか、根の周りにあるサンゴの間には、赤と黒のクマノミ・ダスキーアネモネフィッシュなど、日本で見られない２種類のクマノミを見ることができる。

サイパンのメジャーポイントのひとつ。リーフの外にある直径40～50mの山のようなサンゴの根に､先が見えなくなるくらいの黄色いカスミチョウチョウウオの群れを見ることができる。大きな根をぐるっと一周するコース取りが一般的。外洋のポイントなので、ナポレオンフィッシュ、バラクーダ、イソマグロ、マダラトビエイ、タイマイ（ウミガメ）などの大物が登場することもある。サンゴの根の東側に育ち始めているミドリイシ（サンゴ）も見応えがある。

水深15～19ｍの真っ白な砂地に、昔使われていた給油用のパイプが沖から延びて来ているポイント。 サンゴの付いた小さめの根が点在していて、その根にヨスジフエダイや、アカヒメジなどがすんでいる。根の近くで待っていると、マダラトビエイの群れに遭遇できることでも有名。多いときは、20～30匹ほどになることも。通年潜れるが、安定して見ることができるのは冬場。ヨスジフエダイの群れやイソギンチャクエビ、数は少ないがチンアナゴなども見られる。

水底に小さな山のような岩がたくさん点在する不思議な地形のポイント。外洋にあるので透明度が良いことが多く、大きなウミガメやマダラトビエイ、サメなどの大物も期待でき、過去にはバショウカジキが見られたことも。潮が流れている時間帯が多く、潜る機会が限られるポイントだが、水底付近まで行くとあまり流れていないことも多い。水深は深めだが、モンツキカエルウオが多い場所があったり、突然大きなサンゴが見られたりと、ユニークな水中景観を楽しめる。

水深17ｍの海底には真っ白な砂地がどこまでも広がり、透明度抜群な海の青とのコントラストが楽しめて癒し度満点。ビーチとボートの両方でエントリーできるので、ビギナーも安心して潜れる。魚の種類も豊富で、チョウチョウウオ、ハナゴイのほか、浅場ではモンツキカエルウオなどのマクロ生物が見られる。群生するガーデンイールは（チンアナゴ）も見どころのひとつ。海底から張り出したサンゴにも多くの魚がすんでいる。

サイパン島の最南端に突き出したナフタン岬は、サイパン屈指の魚影の濃い海を楽しめるポイント。透明度抜群で、水深60ｍまで落ちる豪快なドロップオフでは空を飛んでいるような感覚が味わえる。壁沿いにはカスミチョウチョウウオやハナゴイ、アカモンガラなどがたくさん泳いでいて、流れるように泳いでくるクマザサハナムロもきれい。ホソカマスの群れも見られる。ときにはジンベエザメやイルカなどの大物が姿を見せることも。深場にはヘルフリッチやアオマスク、ヨコシマニセモチノウオなどのレアものも潜んでいる。

周囲のポイントが潜れないときでも海況が穏やかなことが多く、のんびり潜れることができるポイント。なだらかな斜面の地形に砂地と入り混じっている。人気があるメジャーなポイントに比べて潜る人が多くないため、元気なサンゴを見ることができる。浅瀬で、幼魚など小物をじっくり探すのも楽しい。

定番の人気ビーチピイント。1番の見どころはアジの群れ。数が多いと高さ約10m、幅20mほどにもなる、通称"アジ玉"は圧巻の見ごたえ。そのほか、アオウミガメが高確率で見られたり、マクロ生物も豊富だったりと見どころ満載。水深は平均10m前後で、最大でも20mほど。大きい湾に囲まれていて、比較的海況が静かなことが多く、体験ダイビングやCカード講習でも使われている。

アウトリーフで唯一の沈飛行機ポイント。水深20ｍの砂地に飛行機が横たわり、全長24.15 m、全幅35.05 mという巨大さ。胴体はバラバラになっているが、それ以外のパーツの状態は原型をとどめているものが多い。青い海を飛ぶように広がる大きな翼は見応え抜群。

なだらかな斜面の水底に、戦時中に使用した戦車、飛行機などがごろごろと転かっているポイントで、レックダイビングが好きな人におすすめ。ゼブラハゼ、モンツキカエルウオなどが多く見られ、北側の広場がウミガメの餌場でもあるので高い確率で遭遇できる。平均水深がやや深くなるので、ダイブコンピューターのチェックを忘れずに。なお、貝殻やサンゴと同じく、銃弾や鉄の破片などを水中から持ち出すことは厳禁。

テニアンの人気No1ケーブポイントで、透明度50mを超すことも珍しくなく、“テニアンブルー”を堪能できる。水深11ｍほどの棚に、縦横さまざまな方向に開いた穴が中でつながっていて、通り抜けることができる。洞窟内は穴から差し込む光の筋がとても美しく、棚の上では、洞窟内でダイバーが吐いた泡が岩棚から湧き出ている。洞窟の入り口ではミクロネシア固有種のオレンジフィンアネモネフィッシュ、洞窟の中では甲殻類、ハタタテハゼなどのハゼ類、カエルアンコウなどのマクロ生物も見られる。またマンタ、イルカなどもしばしば姿を見せることも。

60ｍまで落ち込む豪快なドロップオフポイント。コンディションが良いときは、上から水底70ｍくらいまで見通すことができる。壁沿いに潜るので、中性浮力のテクニックは必要。壁にはクレパスやトンネルが多数あり、中をのぞくとエビや小魚などが隠れている。壁沿いの25mくらいのところではスミレナガハナダイが大きな群れを作っている。深場にはニラミハナダイやヘルフリッチ、浅場ではモンツキカエルウオなど、ダイバーに人気のアイドルも多数。ドロップオフから沖に出る際、透明な海中に身をまかせ浮遊感を満喫できる。

真っ白な砂地とサンゴの群生が色鮮やかな絶景を楽しめるポイント。名前の通り大きなサンゴの山が二つ並んでいるのが目印。周辺には小さな根が点在し、ハードコーラルやソフトコーラルがついていて、クマノミやチョウチョウウオなどのトロピカルな魚が見られる。少し遠出すると、ホソカマスの群れやアオウミガメも高確率で見られる。

「ロタ松島」と呼ばれるロタの観光スポットのひとつ、ピナタンパーク沖にあるポイント。浅い砂地でのんびり集合写真を撮るもよし、サンゴの隙間からぴょこぴょこと顔を出すカエルウオと遊ぶもよし。プチトンネルやスイムスルーもあり、地形のおもしろさも楽しめる。たまに出くわすシマハギの大群は圧巻。

世界中のダイバーが憧れる有名な地形ポイント。強烈な日差しがスポットライトのように差しこむベストシーズンは3月上旬から10月上旬。神々の降臨を思わせる神秘的な景色に、水中で涙が出たというゲストも。光以外にも生物、地形など見どころ多数。また、冬のシーズンは日差しは弱いものの、ホール内がブルーに染まる幻想的なシーンが見られる。

アドレナリンの出るドリフトダイビングが楽しめる。海流のぶつかり合う豪快な水深60ｍ以上のドロップオフには、ギンガメアジやツムブリ、バラクーダの群れが泳ぐ。サメ、ウミガメ、ナポレオンフィッシュも遭遇率が高い。流れが強いことが多いので、中級以上のダイバー向け。

水深30～5ｍのサンゴの塔と平たいサンゴの根、2つの地形を楽しめるポイント。ミクロネシア固有のスズメダイが多数いて、クマノミも2種類を見られる。運がよければ食事中のキイロハギの群れにも遭遇でき、水中の青と黄色のコントラストが美しい。ウミガメとの遭遇率も高いポイントでもある。

1944年に沈んだといわれる全長100ｍの大型貨物船を潜るポイント。水深も深く流れも当たりやすい。少しずつ傾いているが水底30ｍからビル3階立てほどの高さの船首を見上げる光景は圧巻。水深30mに届く光のグラデーションの中で写真が撮れる、透明度の高いロタならではのポイント。

サンゴのあるブイ下から沖合へ進むと、水深20ｍの真っ白い砂地に自分の影が映り込むほどの透明度。ロタのクリアな青に吸い込まれそうになる。鮮やかなハナゴイの群れが悠々と泳ぐ様は、まるで水中に咲いた花火のよう。雰囲気のある根にはイエローカーディナルフィッシュやハナゴイが群れ、ナポレオンフィッシュやサメも時どき姿を現す。

ハードコーラルの景観が随一のポイント。そこにすむチョウチョウウオやスズメダイの群れ、クマノミにエンジェルフィッシュ、カエルウオやハゼなどのマクロ生物の楽園。フィッシュウオッチング好きなダイバーやフォト派にオススメ。

サンゴから岩盤の水底、さらに進んでいくとオーバーハングした小さなドロップオフへと表情を変えていく、地形がおもしろいポイント。ライトを照らすと色鮮やかなイソバナの群生が見事。棚の上にはクマノミやナンヨウハギ、スズメダイなどもすみついている。岬の先端にあるため、激流の可能性もある油断大敵なドリフトポイント。しっかりとガイドの注意を聞こう。

キメの細かい純白の砂地が一面広がる癒しのポイント。南国の太陽が海底まで降り注ぐ中、ブルー＆ホワイトを泳ぐ解放感は、まるで空を飛んでいるよう。砂地からはガーデンイールが顔を出し、根の周りにはナンヨウハギやアカヒメジ、ハナゴイの群れが見られる。

豪快なドロップオフをドリフトダイビングで楽しめる。中層を流すだけで、ロタの透明度と地形を体感できるだろう。潮あたりのよい場所では、サメやナポレオンなど人気の大物が見られるが、マクロ生物を探すのもおもしろい。ヘルフリッチ、アオマスク、スミレナガハナダイなどの深場の珍しい生きものから、浅瀬のカエルウオ、ハゼなど見どころが豊富。