3月の大会を終え、サイパンのウィンドサーフィンシーズンも終わりを迎えたとたん、北マリアナ政府による新型コロナウイルス感染拡大防止のための来島制限が、3月26日から始まりました。
26日以降の来島者は強制的にカノアリゾートホテルに2週間隔離。そして4月に入ると、全島で午後7時から翌朝6時まで外出禁止令が発表されました。違反者には重い刑罰が科せられます。その他、港や公園、海も閉鎖になりました。
島を守るため、かなり早い段階で入国制限や外出禁止が出されたこともあり、サイパンの感染被害はミニマムに抑えられていますが、13名の感染(その内、2名死亡)が確認されています(4月16日現在)。
4月3日以降は、海と公園での運動は良いとの発表があり、ストレス発散に出てくる人の姿がビーチにあります。そんな状況なので、今月はシーズン中に壊れたウィンドサーフィンボードの修理やビーチハウスの修繕をして日々過ごしています。
日本のウィンドサーフィンショップはお店を閉めているようなので、海に出られないのではないでしょうか?こんな時は、プロ選手の動画を見てイメージトレーニングをしてみましょう。自分自身のフォームとプロ選手の違いを知り、頭に叩き込みます。
上級者のフォームには力みがありません。力みは全て悪循環の元凶になります。セールのパワーをいかに無駄なくフィンに伝えるか。そうするためのセールの張り方やブームの高さ、ボードのサイズ、フィンのサイズ、様々な要素があります。
ある程度乗れるようになると、スピードが出てターンも決まるようになりますが、まだまだウィンドサーフィンは奥が深いです。僕自身25年もウィンドサーフィンしていますが、全然納得の走りやターンにはなりません。終わりはないってことですね。
世界中がコロナの影響を受けていますが早く収束して、来シーズン、またサイパンの海でウィンドサーフィンのお客さんが笑顔でプレーニングする姿を見たいです。
大野晴光
ウインドサーフィン歴25年。サイパンの海と風に惚れ込み、1996年に移住。日本から訪れるウインドサーファーに頼りにされる存在。マイクロビーチにあるサイパンの元祖マリンスポーツ専門店「SEA WIND MARINE SPORTS」所属。