SEA
CREATURES

マリアナで会いたい海の生き物

年中暖かく、透明度もいいマリアナの海。ふわふわと浮遊しているだけでも十分楽しめますが、生き物たちにもぜひ注目を。 アジ玉の大迫力シーンや、人懐っこいカメ、この地域でしか出会うことのできないかわいらしいマクロ生物など、 魅力的な生物が数多く生息しています。マリアナならではの注目の生物と水中写真のコツをご紹介します!

群れ&大きな生き物

WIDESCENE

HORSE MACKEREL

アジ玉

体験ダイビングやCカード講習でも使用する「ラウラウビーチ」では、水深約10mのところにアジが何万匹も生息しています。 数が多いときは幅20m、高さ10mほどになることも。
タイミングにより数は増減しますが、まとまって泳いでいる姿は玉というより、むしろ壁!? 圧巻のアジたちに感動すること間違いないでしょう。

チョウチョウウオ

基本的に、魚は近づくと逃げてしまいますが、マリアナのチョウチョウウオはダイバーの周りに集まってくることが多いです。世界中の海を探しても、このフレンドリーさはなかなかないのでは? 「ディンプル」ではカスミチョウチョウウオに追いかけられるという貴重な体験ができるかもしれません。

BUTTERFLY FISH

ウミガメ

「360」や「ラウラウビーチ」などでよく見られるアオウミガメ。ダイバーに慣れていて、近づいても全然気にせず食事している……という個体も少なくありません。そんなときは一緒に写真撮影できることも! ただ、触れる距離にいてもガイドの注意をよく聞き、生き物に優しく、安全に楽しんでくださいね。

SEA TURTLE

マダラトビエイ

冬になると、マダラトビエイの群れが見られる確率が高くなります。「パイプ」や「アイスクリーム」、「ランディングクラフト」などで遭遇率が高いですが、シーズンはどのポイントでもチャンス大。多いときには20尾近くなることも! 真っ白な砂地の上を、優雅に泳いでいるマダラトビエイ。追いかけるよりもじっと待っているほうが、近くまで寄ってくる可能性が高い生き物なので、見つけても落ち着いて、ガイドの指示に従いましょう。

SPOTTED EAGLE RAY

小さな生き物たち

MACRO SCENE

オレンジフィンアネモネフィッシュ

アネモネフィッシュ

たくさんの種類があるアネモネフィッシュ(クマノミ)ですが、マリアナではオレンジフィンアネモネフィッシュ(写真上)とダスキーアネモネフィッシュ(写真下)が有名。ミクロネシアにしかいない固有種なので、ぜひ会いたい生物です。どちらもイソギンチャクに住み着いていますが、オレンジフィンはイソギンチャクから旅立ってお散歩をしている姿もよく見かけます。魚に向かって指をこすり合わせたりしていると、興味を持って近寄ってくることも。ぜひお試しあれ♪

ダスキーアネモネフィッシュ

ANEMONE FISH

イエローカーディナルフィッシュ

名前の通り、真っ黄色のテンジクダイ。産卵の時期になると、オスが口の中で卵を守りながら孵化させます。こちらもミクロネシアの固有種で、日本では見ることができない生き物です。

Yellow Cardinal Fish

スミレナガハナダイ

テニアンの深場、水深約30mあたりに生息しているスミレナガハナダイ。実はこの魚、生まれたときはみんなメスなのです。成長するとオスに性転換して子孫を残すのですが、実は海にはそういう生き物がたくさんいます。魚に詳しくなると、また違った楽しみ方ができますね。

スミレナガハナダイ・オス

スミレナガハナダイ・メス

Pseudanthias pleurotaenia

ONE POINT ADVICE

撮影ワンポイントアドバイス

フォトジェニックシーン満載のマリアナの海。ここでしか会えない生物や、
感動的なシーンをぜひ写真に収めたい! という人も多いのでは?
そんなときには、ぜひ水中写真にチャレンジしてみましょう!
初心者でも気軽にできる撮影のコツをご紹介します。

ONE POINT ADVICE01

群れや大きな生き物を
魅力的に撮影する

なるべく被写体(撮りたい生物など)に近づくことが大切。離れて撮ると被写体との間に水が入り、多ければ多いほど、浮遊物などの影響を受け、クリアな写真ではなくなってしまいます。また、水の色により全体的に青っぽくなってしまうのです。撮影するときは思いきって被写体に寄ってみましょう。
水中の景色を撮るときは、ダイバーがいると大きさの比較ができたり、ワンポイントになって写真がグッと引き締まったりする場合が多いです。一緒に潜っているガイドやバディにお願いをして入ってもらいましょう。

ONE POINT ADVICE02

小さい魚をかわいく
撮影する

小さな魚を撮影するときに1番大切なことは、目にピントを合わせること。目に合っていないと、全体的にぼやけた印象の写真になってしまいます。「それは知ってるけれど、納得した写真が撮れない!」という方は、背景にもこだわってみてはいかがでしょうか?
プロカメラマンも気を使っている部分で、グッと見栄えのよい写真になります。
魚だけでなく、イソギンチャクの色も見えるように意識したり、下から煽って、海の色を生かしてみたり。撮れば撮るほど上達していくので、さまざまな撮り方をチャレンジしてみてください。

ONE POINT ADVICE03

海の生き物たちと一緒に撮る

少しステップアップして、生き物と一緒に写るのに挑戦してみては? 最後に、自分が写真に写るときのコツをご紹介! ウミガメやクマノミと一緒に写る場合、まずは落ち着いて、生き物の動きを観察してみましょう。自分の体が固定でき、近づいても問題なさそうであれば、ゆっくりと顔を寄せていきます。そのとき、指などを噛まれないように注意してください。 一番重要なのは、意識して笑顔を作ること。ダイビング中はマスクをつけているため、いつもより笑顔が見えにくくなります。また、「ちゃんと写らなきゃ!」ということばかり考えていると、緊張により顔もこわばってしまいます。顔全体でにっこり笑ってみるのが成功への第一歩! リラックスして生物と一緒に写ってくださいね。